輸入住宅の性能

輸入住宅は、2×4工法やパネル工法で建てられることが多いようです。この工法は、壁という面全体で建物を支えるために、地震に強いといわれています。
しかし、日本においても阪神・淡路大震災以降、軸組み構法でも耐震性を高める工夫が施されるようになっているため、工法の違いによる理論的な耐震性というものは、さほど気にする必要はないようです。
実際に建てられる住宅の耐震性というものは、それぞれの設計と施工に大きく影響を受けます。敷地や予算などによっても一つひとつの住宅は異なります。それぞれの設計と施工の質が、実際の耐震性と関係してくるのです。
また、輸入住宅で使用される木材は、森林資源に恵まれた国々で育っているため、高品質なものが多いです。含水率が低く、よく乾燥した木材が使用されており、防腐処理や防虫処理にも気が配られています。その結果、輸入住宅は耐久性が非常に高く、三代に亘るまで安心して過ごせるといわれています。
そもそも、輸入住宅は木材を多用しているために、火災に弱いと思われるかも知れません。しかし木は一定以上の太さになると、熱が芯まで伝わりにくくなるため、断熱効果が期待できるのです。
輸入住宅は、天井や壁、そして床に厚い木材が使用されているため、頑丈で、主要な木材の露出も少ない面構造になっています。さらに、ファイヤーストップ材という火災拡大防止材が壁に組み込まれている住宅は、可燃性ガスの発生を防ぐ効果も持っています。