北米系の住宅

北米系の輸入住宅のデザインは「コロニアル様式」という言葉で表現されることが多いようです。コロニアル様式は、アメリカやカナダで広く見られる住宅デザインです。
その原形はアメリカ大陸の開拓時代につくられたものです。コロニアル様式で印象的なのはその外壁です。その外観は、薄い板を水平に張り巡らせた「下見板張り」になっており、白や淡いベージュなどの明るい配色で塗装される場合が多いです。アクセントとして、飾り窓や、小さな屋根のある窓「ドーマー」を取り付ける住宅もよくあります。
インテリアとして、ドアや天井まわりの細部に帯状の装飾を施すのも特徴であり、これは「モールディング」と呼ばれています。そもそも、アメリカやカナダという国は、ヨーロッパからの移民によってつくられています。そのため、イギリスをはじめとして、ドイツ、フランス、オランダ、スペインなど色々な地域の文化がそこに反映されています。
ですから、コロニアル様式にも様々な種類があるのと同時に、コロニアル様式以外にも色々なデザインがあります。「ジョージアンスタイル」は格調の高いレンガ張りの外壁と屋根にドーマーがあるのが特徴で、玄関は建物の中央に位置しています。「アドビハウス」は、外観はアドビ(日干し煉瓦)をベースにした土壁で、直線的な外観を持っています。これらをモチーフにしたデザインは、日本の輸入住宅でも根強い人気を持っています。