ヨーロッパの住宅とログハウス

スウェーデンやフィンランド、デンマークなど北欧地域の住宅は、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。形も色もシンプルな建物に、額縁のように窓を切り抜いたデザインがよく見受けられます。
北欧地域は冬の寒さが厳しいため、早い時期から気密性と断熱性の高い住宅が考えられていました。室内を外の寒さから守るための重厚な建物のつくりが、落ち着いた外観のイメージとして現れています。
インテリアに関しては、北欧地域の豊かな森林資源を生かして、床や壁に無垢の木材が多用されています。針葉樹を中心とする北欧の木材は、柔らかくて明るい風合いが特徴であり、日本でも輸入住宅に限らず、家具などにも幅広い人気があります。
この北欧系とは対照的な、南欧系の輸入住宅のデザインの特徴としては、デコボコとした味わいが感じられる「スタッコ」仕上げの塗り壁や、明るい瓦屋根、窓まわりやバルコニーに施す装飾のアクセントなどが挙げられます。
一方、ログハウスは山小屋のように、太い丸太を積み上げたデザインが特徴です。丸太だけで壁をつくるので、建物の外観だけでなく、室内も積み上げた丸太の壁で囲まれます。
ログハウスは、丸太の削り方によって2種類に分けられます。「ハンドカット」は、丸太ごとに太さや反り具合が異なるために、大自然の醍醐味が感じられるログハウスになります。 「マシンカット」は、積み上げるログ材の寸法や形を揃えているため、素朴なカントリーハウスのような雰囲気に仕上がります。